デザイン・スクール宣言

We declare that we can create our The Institute of Communication Design, iCD
池田光穂・野村一夫

私たちは、なに気に、デザイン、デザインと気軽に言う。それ自体は悪くはなかろう。

しかしながら、そんな人たちは、君の友人や家族の人に、デザインを定義を明確に言うことができるだろうか? そのような定義そのものが、君にとってのデザインの思想そのものを表現することを合わせもつ斬新な定義になるはずである。

OEDを引いてみよう。デザインの一番最初の語義は 「ある種の精神的計画(A mental plan)」として、その下位の最初の語義が「1. a.I.1.a A plan or scheme conceived in the mind and intended for subsequent execution; the preliminary conception of an idea that is to be carried into effect by action; a project. 」つまり、《心に浮かび、そしてその後に実行される計画や枠組み》で ある。その用法が、16世紀おわりにRichard Hooker (1554-1600)が、Of the Laws of Ecclesiastical Polity, i. xv. §4 において、”What the lawe of God hath, either for or against our disseignes.”(神の律法が私たちのデザインに与するのか、それとも抗するのか)において登場する。
この簡潔な解説においてすら、デザインとは、その時 間のなかにおける帰結や目的を結果として内包するものであり、その帰結や目的を、頭(あるいは心において)想像することがわかる。

すなわち、私たちがデザインという行為を開始する以 前に、心のなかではっきりとあるいはぼんやりと結果や目標があるということが重要なのである。たしかに、ハーマン社のデザインの定義は「デザインとは人びとのために問題を解決するための方法である」とある。デザインが開始される前に、問題が先行しないとならないし、デザインはその問題を解決のための第一歩であることがわかる。

したがって、デザインを定義すると次のようになる。

デザインとは、先行する問題や課題に取り組むための、心の計画のことである。

Design is a mental plan for subsequent execution or practice.

このようなデザイン感覚をもって、行動するすべての人はデザイナーと呼ばれる。

Designer is a creator that creates one’s mental plan for subsequent one’s or other’s execution or practice.

ここでのポイントは、デザインしたものを、取り組ん だり実行したりすることは必ずしも一人だけではないことである。つまり、デザインという行為は、それに引続く、他者との協力・協働を生起させる可能性があ る。なぜなら、他者との協力・協働が得られなかった場合、そのデザイナーは協力・協働してくれる別の人を探したり、また、デザインの最初のプロセスに立ち もどり再度デザイン(re-design)を試みるからである。

すなわち、デザインという行為は、人間にとって重要な活動である社会性を同時に必要とする。
このようにデザイナーを定義すると、これはホモ・サ ピエンスたる、人間の定義そのものである、ことがすぐにわかろう。つまり、人間はデザイナーたる資質をもつ存在である。そして人間は天性のデザイナーなのである。

このような立場によって教育や研究にたずさわる人たちは、デザイナー学派(デザイン・スクール)と呼ばれる。

私たちは、あるいは、すくなくとも僕は、そのような デザイン・スクールのメンバーの一人である。

——デザイン・スクール宣言(The Design-School Declaration, 2017)、2017年7月21日(マーシャル・マクルーハンの誕 生日に寄せて)

コミュニケーションデザインセンター(The Institute of Communication Design, iCD)
コミュニケーションデザイン・テーゼ
コミュニケーションデザインの定義
文献

【将来の君が制作した文献がここに記載される!】

Copyleft, CC, Mitzub’ixi Quq Chi’j, 2017-2019
For all undergraduate students!!!, you do not copy & paste but [re]think my message. Remind Wittgenstein’s phrase, “I should not like my writing to spare other people the trouble of thinking. But, if possible, to stimulate someone to thoughts of his own,” – Ludwig Wittgenstein

デザイン・スクール宣言